毛布を頭まで引っ被ったまま、うつぶせでパソコンを操作して、こちらに目を向けようともしない。


ご丁寧に、真っ赤な顔をしたまま眼鏡までしてるという本格ぶり…


じゃなくて!


「ちゃんと寝てなくちゃだめじゃないですか!」


スーパーのレジ袋を放り投げてドスンッと枕元にしゃがみ込むと、ようやくチラリと視線を向けてくれた。


切れ長の瞳にドキッとする。


「寝たよ、30分ほど。寝たら治った」


どんな便利な身体ですかそれは!!!


「―――〜〜先生…!!!」


すぐにまたパソコンに先生の視線を掻っ攫われて、わたしは慌てて袋の中を探る。