ラブストーリーを一緒に

それにひきかえ、わたしにはこの目の前のインターフォンすら緊張の種になる。


ただ押すっていう動作すら、ためらってしまうほど。


世の中っていうのは、なんだか不公平だ。





「…一言文句言って帰るんだから…」


文句って、何に対してなのかもわかってないけど。


強気でいないと、逃げ出してしまいそうなくらい頭がぐちゃぐちゃだった。


そして、そんなわたしが意を決して押したインターフォンから、すぐに返答はあった。




最悪な形で。