先生…―――



先生は彼女と部屋で何をしていたの?



その人とはどういう関係?



先生は美人で大人の女の人じゃないと、恋愛対象にならない?



喉元まで出かかった言葉を飲み込んだかわりに、涙が溢れてくる。



車が見えなくなって、マンションに戻ろうとする背中に、本当はすがりつきたいのにできない自分。



先生―――



もしかしたら、神様がわたしに諦めるようにって、この場面を見せたのかもしれない。



それぐらい、衝撃的だった。



でも、もう無理だよ。



わかっちゃったから。



わたし



先生のことが好き…