ラブストーリーを一緒に

空はすっかりと夕焼けに包まれ、オレンジ色に照らされて上を見上げる。


さすがに外からじゃ、先生がいるのかいないのかわからないけど…




「どうしよ…」




エントランスから少し離れて近くの植木まで戻ると、重いため息がでた。




いくら気になったとはいえ、このままアポもなしで、先生に会いに行ってもいいものか―――




だって、会ったところで何をどう聞くの?




『先生には女の人がいるのか?』




なんて、そんなの先生からしたら余計なお世話だ。




先生に対する悪い妄想ばかりが膨らんで辛いけど、うざがられて嫌われるのはもっと辛い。