ラブストーリーを一緒に

そもそも、わたしはなんでこんなにショックを受けてるんだろう?


先生のプライベートは先生のものであって、


わたしがあれこれ口を挟むことじゃない…はず。


そんなこと、わかってる。


わたしに接する時の先生は、優しくて頼もしくて、完璧に感じるけど、


きっと、それは先生のほんのわずかな一部分にすぎないんだ。


先生にだって、色んな面があって、わたしが嫌だなって思うことだってあっておかしくない―――





「わたし、先生のことほとんど知らないんだな…」


そう思うと、胸がキュッと締め付けられる。


元々、『ハルカ様』のファンだったわたしは、そのファインダーごしに先生を美化してしまってる可能性もあって。


本当の先生は、色んな女の人と遊んじゃうような、


わたしよりも断然付き合いの長い、お母さんが言うような人なのかも…