「どう違うって…」


お母さんがまじまじとわたしの顔を見てきたので、何か感づかれたかとドキリとする。


…あー…わたし


ここで目をそらしたりしたら逆効果なのに…




「ふーん?」


「な、なに…?」


ごまかすために、食器なんかを洗い始める。


「まぁ、あんたもそういう色恋に目覚める年頃よねぇ〜」


親のセリフではない気がする。


「まぁつまりは、遊ぶための女ってこと」


「何して…?」


そこでブハッとコーヒーを吹き出された。


「あんなイケイケの女達がトランプでもすると思う…!?」


「い、イケイケって…」


いや、それよりも―――


「『達』…!!?」


ってことは、一人じゃないの…!!?