ラブストーリーを一緒に

先生が先生だってわかってから。


そう、『香月遥』が男の人だって知った時から―――


ずっと疑問だったんだ。


そして、先生と接すれば接するほど、知りたいという気持ちは強くなっていった。


先生はじっと、あの鋭い眼光でわたしを値踏みするように眺めてきた。


それでもわたしは負けじと先生を見つめる。




「おまえ―――」




「え?」




やがて、先生はポツリと呟いた。




「俺の母親に似てんな」