見事な尻に敷かれっぷりに、耐えられないとでもいうように天井を見上げる富士原さん。 「「クロエ君(クロ)も行くよね」」 「……………はい」 結局、ぼくも敷かれた。 「車回して来ます……」 「富士原」 「はい……?」 「私にも奢れ」 「え、命令? 何を? ちょ、順子さ」 「名前で呼ぶな! ―――ラテのグランデ生クリーム乗せとスコーン三つ」 「食い過ぎですよ」 「黙れ」