僕の中の十字架


「あー、クロ、おかえりー」

「……何だそれは」

「え?人生ゲーム。やる?」

「やりたいのか?」

「うん」

「そうか」

「うん!だからやろ?」

「じゃあひとつ提案」

「うん!」

「ゲーム盤が無いから、とりあえず家に帰ってからこの件について考えようか」

「えー?大丈夫だよっ!お金も子供も株券も職業カードもお土産カードもあるから!」

「ゲーム盤がないと何にも始まらないぞ」

「でも、家もあるよ?」

「そういう問題でもない」


図書室に帰って来たら、サエがゲーム盤無しで人生ゲームをやるという、高い想像力と創造力の要る遊びを提案してきた。


「やんないの?」

「やんないの。帰るぞ」


やんないっていうか、出来ないから。


「ぬーん」

「何だそれは」


サエは、どこまでも不思議キャラなんだ。












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朝日を背にして、立っていました。

青い瞳が透ける様に光を吸収します。

そのまま、手に持ったそれを


背後で大きく振り下ろしました。






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