そんな純粋な思いを胸に、
あたしはあたしなりに中学校生活を
楽しんできたつもりだ。

このときのあたしは、
小学校からずっとスキだった人に夢中で、
あいつなんて全然眼中になかった。

あいつはまあまあカッコよくて、
噂だけは聞いていた。

自分で言うのもなんだけど、一途なあたしは…
どこがどういう風にカッコいいのか、
理解できなかった。

―――――2年生。

小学校から3年間ずーと想い続けてきた人に
告白をした。

その人は、すごくカッコよくて、
“モテモテ”って感じのオーラを放っていた。

ただ、性格がちょっと…

俺様でネガティブ。
弱さを隠しているような感じ…。

だけどたまに、
さりげなく優しいときがある。
そんな優しさに、あたしはひかれた…。