前を見るとしょーちゃんがいる。 かっこいい。 心の中では言えるのに、口には出せない。 思ってることの1割さえも。 「はあ」 しょーちゃんは料理学校だもんなあ。 もしかして弟子入りしちゃって、三ツ星レストランの料理長になっちゃったりして。 そしたら女の子なんていくらでもいて、困んなくて、あたしのことなんか忘れちゃうだろうな。 実家にさえも帰ってこないかも。 「しょーちゃん…」 好きだ。