「…ん?」



「……なんでもない」


「そうか(笑)」




しょーちゃんは素敵だ。

素敵過ぎる。
いつでも爽やかで、笑ってる。


…あたしは違う。



「アリサ!もう家ついたけど」


気付くとあたし達は家の前にいて。

しょーちゃんはあたしが買ったお土産を『ん』っつって渡した。



持っててくれたんだ……



「ありがと」


「おう。じゃ、また」


「うん」



隣にいるのに、壁一枚なのに、


あたしはしょーちゃんから遠い。



そんな気がした。