「今二人ともいっから行ってきてみたらー?」 そう言って宝良は自分の部屋へ戻って行った。 「カナミ姉ー、松にいー?」 ゆっくりリビングの戸を開けた。 「あっアリサちゃん!」 カナミ姉があたしに向かって言った。 そう、あたしの名前は山梨アリサ。高3の17歳。 「おーアリサじゃーん」 あたしのパパと喋っていた松にいもあたしに気付いたみたい。