「うちの薬指のサイズ、きく…?」
ちょっと照れ臭そうに言う那南。
「ーっ」
まあくんはびくびく反応する。
素直に教えてもらえばいいじゃんねえ。
「教えてもらえよ。つーか一緒に買いに行ったら?」
しょーちゃんもあたしの考えてることと同じことを言った。
「じゃあ…、教えて?」
「…うん」
ラブラブじゃん!!!
あたしはしょーちゃんと席を外す。
って言っても、二人からちょっと遠い場所に座っただけだけど。
「うらやまだ……」
思わず口に出る言葉。
「よだれ垂れてんぞ」
「えっ」
「嘘だし」
はあ…あたしも彼氏とか欲しいなあ。



