「何となくノリで言っただけだって」
「そうそう。空気読めないアリサにしては上出来だったね今のは(笑)」
只今三人は1対2で言い合ってる。
車両のど真ん中で。
「もういいしー。どーせお前らは恋するオトメ★だからつまんねえお喋りに花咲かせるだろーけど俺話入れねえじゃんかっ」
「すねてる…」
「すねてるねこいつ(笑)」
「はあ?だってそーじゃん。マサヒロ……あれだし。つか何故に一緒に帰らなきゃいけんの!?」
「幼なじみだから★…みたいな★」
あたしは迷わず答えた。
すると那南も言う。
「まあくんだって途中で駅降りるじゃん」
「そー言われても……つーかもう嫌。早よ出てこい」
しょーちゃんが車両の奥の方を向いた。
「えー!!!」
そこにはまあくん。
うん、完全にまあくん。
「何してんのよっ」
那南がまあくんを呼ぶ。
少し変装してる。でも明らかに彼。
「あっえーっと…」
顔から火が出て、
頭をかきながら焦るまあくんだった。



