「何?あんた達そこまで分かってんのかよ。 ああそうだよ。あいつと俺は兄弟だよ。血は繋がってないけどな」 兄弟… すると朝倉君は、話を続けた。 「2年前、あんたと俺の兄貴は付き合ってたんだろ」 兄貴…って、朝倉君だよね。 「…うん」 あたしは静かにそう答えた。 「あんたは俺の兄貴の想いを踏みにじった。もう2年前の兄貴はいないんだ。あんたのせいで兄貴は精神病にかかったんだよ」