「おめでとう那南ちゃーん♪パンパカパーン」



これ俺が作ったの★



そう言い那南の部屋へしょーちゃんは入ってきた。



「うわ!!!イキナリ何!?」

目を見開き、驚くあたしたち。



ケーキには『那南 合格おめでとう』と書かれた板のチョコレート。



「いやあ、那南が受かったらケーキでも作ってあげようと思っててさ。那南のママさんに頼んで那南ん家でこっそり作ってた訳」



泣きだしそうな那南を目の前に、しょーちゃんは優しく言った。


「ほら。食ってみ」



「うん」



「アリサもドーゾ」


「あ、うん」


そう言ってあたしもフォークをもらった。



ひとくち、食べてみる。




「しょーちゃん……」



美味し過ぎるよこのケーキ!!!