「ムム、早くおし! 夜が来たら間に合わないよ!」 そんなムムを叱咤する様に年老いた女性の声が響き渡ります。 「はい。親方」 ムムはそう言ってまたトンカチで石を叩きます。 ムムが石を叩く度に、石から光が飛び散ります。 それは、まるで光の精がダンスをしているみたい。 白い光から水色に変わり、薄紫に変わって……。 ムムの可愛い顔を照らします。 「なんだい? 今日は、これだけかい?