そう呟いた時です。 「すみません、お待たせいたしました」 一人の青年が現れました。 おかしな事に人形を抱いていました。 ピエロの様な顔をした人形。 なぜか、怖く不気味に感じました。 「い、いえ……」 ムムは、いきなり現れた青年にビクッとしながらも冷静な態度で返事をしました。 「さぁ、お客様はどういったお召し物がよろしいでしょうかね?」 青年は、人形を棚に置き、たくさんの服を持ってきました。 「あ、これなんか似合いそうですね? さっさっ鏡の前にいらして」