夢(ほし)職人ムムと悪魔の鏡

セルディは、まだ光を宿してないただの石ころみたいな夢(ほし)をひとつ手に取って言いました。



「えっ? けど、なら夜が来るまで……」



「その間、あんたにはおつかいを頼むよ!」



ムムの発言を遮ってセルディは言いました。



「おつかい……? ですか?」



ムムはセルディの言葉を繰り返しました。





「ここ……かな?」



銀色のピカピカ輝くローブを身にまとい、ムムは街に出ました。