ある日、
ふみちゃんのグループで
壁新聞を作ることになり、
ふみちゃんが家に持って帰りました。

絵の得意なふみちゃんは、
夕飯の後絵の具を出して
描き始めました。

少し始めたところで、
カランコエが小さい声で呼びました。
 「どうしたの?」
 「まぶしいのよ。
 何か箱をかぶせて暗くしてくれる?」
言われるままに大きな箱をかぶせてあげて

「どうかしら?」
と聞くと箱の中から
「ありがとう。
 これならゆっくり眠れるわ。
 あたしは、後1ヵ月位こうして眠るの。
 そして眠っているうちにつぼみを作るからね。
 出来たら、
 またずっとお日様の当たる所においてね。
 夜ふみちゃんの部屋で眠らなくても
 大丈夫になるからね。
 じゃあ、ふみちゃん壁新聞頑張ってね。」
 
 「そうだったの。楽しみにしているね。」
それからふみちゃんは、
鼻歌まじりで絵を描きました。