「ひろちゃんは、すぐ泣くの?」
ときかれてふみちゃんがうなずくと、
「そうそれは、困るわね。
 でも しょう君は、
 ひろちゃんが好きなのよ。」
とカランコエが言いました。

ふみちゃんは、
なんだかさっぱりわかりませんでした。
 「ひろちゃんに自分のほう向いて
 ほしいからしょう君は、
 いたずらするのよ。」
 「そんなことしたら、
 ひろちゃんが困るし嫌いになっちゃうよね。
 男の子って分からないことするわね。」
と ふみちゃんが反論しても
カランコエは、
 「男の子って、
 分からないことたくさんするのよ。」
と 笑うだけでした。