ふみちゃんとカランコエ

それから、
そのふみちゃんのグループの壁新聞は、
学年で特賞を取り、
市のコンクールに出品することになりました。
うれしくてその日は、大急ぎで帰り、
カランコエにまず報告しました。

 「すごいでしょ!」
 「ふみちゃん
 頑張って丁寧に描いていたものね。
 よかったね、おめでとう!
 私のつぼみももうすぐ出来るよ。
 そしたら、夜真っ暗にしなくても
 大丈夫だからね。」

 「でも夜は、寒いからしまった方が
 良いんじゃない?」
 「大丈夫よ。寒さに当たると、花の色がきれいになるのよ。
 霜が降りなければ大丈夫よ。
 この辺は、そんなに寒くならないでしょ。」
 
 「えっ。そうなの?」

 「もう少しできれいな花を咲かすから待っててね。
 咲いたら、ひろちゃん呼んでね。」

 「うん!そうするね。
 ひろちゃん呼んでお花見しよう。」