校長は、穏やかな顔で話続ける。
「佐野君に聞いたんですよ。どうしてあんな事になったのかってね。だけど、“絡んできたからやった”の一点張りで。」
コツコツと黒い革靴で、こちらに向かってくる。
「でもそれじゃ、理由にはなりませんしね。結局、相手の半数近く病院送りにしてしまったわけですし…」
えぇー…!?
そんな人数を病院送りに?
佐野って強すぎ…。
「今まで暴力沙汰は一件だけではなく、佐野君に反省をしてもらおうと私は、私は、“停学”を提案したはずなんですがね…。」
退学…じゃないの?
でも教頭だっていってたじゃん。
視線を教頭に向ける。
「…あ、いや、ちょっとした手違いでした。アハハハッ…」
教頭は走るように、去っていった。
てか、逃げるの速っ!


