ハイスクールラブ

真奈美はうつむいた。こうやって紘季の前にいると、今までやってきたことは正解だったのか、間違っていたのかよくわからなくなってくる。

「ハルの母さんから連絡もらったの・・・何年ぶりだったかな・・・」

紘季がポツリと呟いた。
真奈美が顔を上げて紘季を見る。
紘季がふ・・・と優しく笑った。

「すげーな。お前」

真奈美は胸をぎゅっと掴まれたような気がした。
紘季はきっととても嬉しかったのだ。
自分のしたことが無駄ではなかったと、真奈美は感じた。

「すごくないよ・・・。私は藤くんが好きなだけだもん」

真奈美はまっすぐ紘季の目を見て言った。

「藤くんが好き」

紘季は戸惑いを隠せない様子で、真奈美を見ていたが、何も言わずバスタブから出ると、頭を洗い出した。

真奈美はせっかくの渾身の告白を無視されて、ちえっとふてくされた。
紘季は身体を洗い終わると、さっさとバスルームを出ていってしまった。


(少しくらい・・・何か言ってくれてもいいじゃん・・・)