ひとしきり泣くと、真奈美はようやく落ち着きを取り戻し、紘季がなぜここにいるのだろうという疑問が浮かんだ。
「・・・藤くん、なんでここにいるの?」
「お前のご両親から連絡あって探し回ってる時に、ハルの・・・辻村のお母さんから電話があって・・・。もしかしたら、ここに来てるのかもしれないと思って」
真奈美はみんなに迷惑をかけたと申し訳ない気持ちと同時に、くみこの母が紘季に電話したことを素直に喜んだ。
雨は相変わらず止む気配はない。
二人ともぐっしょりと濡れていた。
「とりあえず、どこかに行こう」
紘季はそう言って、辻村の墓を少しの間見つめると、真奈美の手を引いて墓地を出た。
「行くって、どこ?」
「もう終電もないから、旅館かどこかだな。みんなに連絡しないといけないし」
「こんなびしょ濡れで入れるとこあんのかな」
「・・・・」
紘季が黙って歩くので、真奈美も黙って歩いた。
(あそこでもいいんだけどな・・・)
真奈美は駅から墓地に来る間に何軒もラブホテルを目にしていた。
紘季はきっとだめだと言うだろうと思ったが、ダメもとで言ってみる。
「・・・私、ラブホでもいいけど・・・」
「それは・・・却下」
「でも、もう足痛くて歩けないよ。頭も痛いし、それに・・・」
疲れたと言う前に大きなくしゃみが出た。なんて都合の良いくしゃみだろうと思ったが、紘季の心を揺らすには十分なきっかけだったようだ。
「仕方ないか・・・」
紘季はため息をついてそう言うと、真奈美の手を引いてホテルに向かった。
「・・・藤くん、なんでここにいるの?」
「お前のご両親から連絡あって探し回ってる時に、ハルの・・・辻村のお母さんから電話があって・・・。もしかしたら、ここに来てるのかもしれないと思って」
真奈美はみんなに迷惑をかけたと申し訳ない気持ちと同時に、くみこの母が紘季に電話したことを素直に喜んだ。
雨は相変わらず止む気配はない。
二人ともぐっしょりと濡れていた。
「とりあえず、どこかに行こう」
紘季はそう言って、辻村の墓を少しの間見つめると、真奈美の手を引いて墓地を出た。
「行くって、どこ?」
「もう終電もないから、旅館かどこかだな。みんなに連絡しないといけないし」
「こんなびしょ濡れで入れるとこあんのかな」
「・・・・」
紘季が黙って歩くので、真奈美も黙って歩いた。
(あそこでもいいんだけどな・・・)
真奈美は駅から墓地に来る間に何軒もラブホテルを目にしていた。
紘季はきっとだめだと言うだろうと思ったが、ダメもとで言ってみる。
「・・・私、ラブホでもいいけど・・・」
「それは・・・却下」
「でも、もう足痛くて歩けないよ。頭も痛いし、それに・・・」
疲れたと言う前に大きなくしゃみが出た。なんて都合の良いくしゃみだろうと思ったが、紘季の心を揺らすには十分なきっかけだったようだ。
「仕方ないか・・・」
紘季はため息をついてそう言うと、真奈美の手を引いてホテルに向かった。

