辻村家を出ると、すでに外は薄暗くなっていた。
くみこの母は、真奈美に気を許して春人のことをあれこれ話してくれた。
時折涙ぐみながら、しかし、最初に顔を合わせた時よりずっと表情も柔らかく、春人との思い出話を語ってくれた。
「久しぶりに春人の話をたくさんした気がする・・・。悲しんで思い出してばかりじゃなくて、楽しかったことを楽しみながら思い出すことも必要なのね」
最後はそう言って真奈美を送り出してくれた。
優しそうな微笑を見て、今日来た意味があった気がして真奈美は救われた思いだった。
真奈美は迷った。これからどうしても行きたいところがある。
しかし、今日は家族に内緒で家を出てきた。今頃大騒ぎになっていることだろう。
携帯を見ると、案の定、家族からのメールと着信でいっぱいだった。
きっと今日帰ったらしばらく外へは出してもらえないに違いない。
真奈美は姉宛にメールを打った。
『必ず帰るから、心配しないで』
そして、駅へと向かった。
真奈美がどうしても行きたいところ・・・それは春人の墓だった。
紘季が何度も訪れた場所。やるせない思いを抱えて座り込んだ場所。
くみこの母は、真奈美に気を許して春人のことをあれこれ話してくれた。
時折涙ぐみながら、しかし、最初に顔を合わせた時よりずっと表情も柔らかく、春人との思い出話を語ってくれた。
「久しぶりに春人の話をたくさんした気がする・・・。悲しんで思い出してばかりじゃなくて、楽しかったことを楽しみながら思い出すことも必要なのね」
最後はそう言って真奈美を送り出してくれた。
優しそうな微笑を見て、今日来た意味があった気がして真奈美は救われた思いだった。
真奈美は迷った。これからどうしても行きたいところがある。
しかし、今日は家族に内緒で家を出てきた。今頃大騒ぎになっていることだろう。
携帯を見ると、案の定、家族からのメールと着信でいっぱいだった。
きっと今日帰ったらしばらく外へは出してもらえないに違いない。
真奈美は姉宛にメールを打った。
『必ず帰るから、心配しないで』
そして、駅へと向かった。
真奈美がどうしても行きたいところ・・・それは春人の墓だった。
紘季が何度も訪れた場所。やるせない思いを抱えて座り込んだ場所。

