くみこの母はパラパラ・・・とアルバムをめくり始めた。春人の顔を確かめるようにゆっくりと。
「・・・高校に入ってすぐに、春人がすごい気の合う友達ができたんだって嬉しそうに話してたわ。本命の学校に行けなくて、こう言ったらなんだけど、その・・・レベルが高い学校とはいえなかったから、心配してたの。だから、いい友達ができて良かったって思ったのよね・・・」
くみこの母はいろんなことを思い出しているようだった。気持ちを落ち着かせるために、大きなため息をついた。
「あの子がいなくなってから、私たちの心に大きな穴がぽっかりあいちゃった・・・。それはもう、埋めるのを諦めるぐらい大きくて・・・。あなたの言う通りよ。親ばかだと思うかもしれないけど、あの子はすごく良い子で、正義感が人一倍強かった。人にとても優しかったから、みんなに好かれて・・・」
くみこの母の頬に、つー・・・と涙が流れる。
顔を上げて真奈美を見つめた。
「あなたに子供を失った親の気持ちがわかるかしら?今でもあの子の声が聞こえて返事をしてしまう。初めてあの子を抱っこした時の感触を今でも覚えてる。初めて歩いた時のこと、言葉を話し始めたこと、くみこが産まれた時の嬉しそうな顔・・・」
真奈美はくみこの母の深く悲しむ表情をただただじっと見つめるしかできなかった。
「紘季くんが苦しんでいるって聞いて、最初に感じたのは当然よという気持ちよ。お葬式の時、あなたが死ねば良かったのにって言ったわ。なんで紘季は死んであなたは生きてるのって・・・」
真奈美は、胸が苦しくなって表情を曇らせた。紘季の全てを諦めたような表情を思い出す。自分が死ねば良かったと、誰よりも思っているのは紘季なのだと思った。
くみこの母は声を殺して泣いた。彼女の悲愴感で部屋中いっぱいになる。
重苦しい空気に真奈美は耐えられず、逃げ出してしまいたくなる。
(藤くんは・・・毎日こんな気持ちなんだ・・・)
「・・・高校に入ってすぐに、春人がすごい気の合う友達ができたんだって嬉しそうに話してたわ。本命の学校に行けなくて、こう言ったらなんだけど、その・・・レベルが高い学校とはいえなかったから、心配してたの。だから、いい友達ができて良かったって思ったのよね・・・」
くみこの母はいろんなことを思い出しているようだった。気持ちを落ち着かせるために、大きなため息をついた。
「あの子がいなくなってから、私たちの心に大きな穴がぽっかりあいちゃった・・・。それはもう、埋めるのを諦めるぐらい大きくて・・・。あなたの言う通りよ。親ばかだと思うかもしれないけど、あの子はすごく良い子で、正義感が人一倍強かった。人にとても優しかったから、みんなに好かれて・・・」
くみこの母の頬に、つー・・・と涙が流れる。
顔を上げて真奈美を見つめた。
「あなたに子供を失った親の気持ちがわかるかしら?今でもあの子の声が聞こえて返事をしてしまう。初めてあの子を抱っこした時の感触を今でも覚えてる。初めて歩いた時のこと、言葉を話し始めたこと、くみこが産まれた時の嬉しそうな顔・・・」
真奈美はくみこの母の深く悲しむ表情をただただじっと見つめるしかできなかった。
「紘季くんが苦しんでいるって聞いて、最初に感じたのは当然よという気持ちよ。お葬式の時、あなたが死ねば良かったのにって言ったわ。なんで紘季は死んであなたは生きてるのって・・・」
真奈美は、胸が苦しくなって表情を曇らせた。紘季の全てを諦めたような表情を思い出す。自分が死ねば良かったと、誰よりも思っているのは紘季なのだと思った。
くみこの母は声を殺して泣いた。彼女の悲愴感で部屋中いっぱいになる。
重苦しい空気に真奈美は耐えられず、逃げ出してしまいたくなる。
(藤くんは・・・毎日こんな気持ちなんだ・・・)

