龍と語る者たち 〜龍と姫君〜

ズシンと地面が揺れた。

(……来る)




「グオオォォ……」

リティアの視線の先に、大きな影。
その影は、まっすぐリティアを見つめていた。


「ワニ……?にしては大きいよね……」


その影は、ゆっくりリティアに近づいてきた。

ウロコに覆われた体。長い尾。爬虫類のような目。鋭い爪。


ワニを巨大化させたようなその姿。

リティアは、そっと近づき、手を伸ばした。