龍と語る者たち 〜龍と姫君〜

森の奥深くには、樹齢何千年にもなる大きな木がある。

リティアはその木の根本に座っていた。


「私だって、もう16。1人でだって、森に入れるよ!」


リティアの声は、森に吸い込まれていく。



「………グォオオォ」

(え……?)


リティアが耳をすますと、また同じように、何かの声がした。

「グォオオォ……」


その声は、少し近づいてきたのか、最初よりも大きく、はっきりと聞こえた。


(さっきの気配は、きっとこれだ……!)