龍と語る者たち 〜龍と姫君〜

「グオォォ……」

先ほどまでおとなしかった緋龍が、唸った。


━━━やはり、あなたが竜王……


「え?」

頭に直接届いたかのような声がした。

「龍の声です」

「龍の声……」


━━━待っていた、この時を。我らの"緋龍神"が、再び"竜王"と大地を進む

━━━我、"緋龍の弐族"の最後の龍。我、緋龍の魂伝えるべく、そなたと行こう



龍の声が、リティアの心に響いた。
リティアは目を閉じ言った。
「行こう。捕らわれし龍の神、その姿を大地に戻しに」


目を開いたリティアの目は、緋色に輝いていた。