「おにぃ~ちゃん!」 「おわっ、なんだよ。澪」 後ろから勢いよく抱きついたら、ソファに座っているお兄ちゃんが反動で前のめりになった。 「へへっ」 「へへって、おまえなぁ」 呆れたような声を出しているけど、左肩に顔を乗せていた私の頭を右手で撫でてくれる お兄ちゃんに、ゴロゴロと擦り寄る。