俺の脳裏に電車での声が響いていた。 指は相変わらず動く。 メール作成を決定し、本文作成を行う。 『変な顔ってどーゆー事だよ?』 とっさに作ってしまったメールだったが、送っても意味なんてない。 もう彼女の携帯はとっくの昔に解約されている。 ─── 彼女はもう、この世に居ないからだ。