「陸上部も合宿だってさ」 「マジ!?」 そんな事知らなかった俺は勢いよく将の言葉に反応してしまった。 「らしいぜ。…大輔喜んでる?」 「んな訳ねぇーだろ」 俺ってそんなに分かりやすいのか…? 「休憩終わりー!シュート練習しろぉ」 考え込みそうになった時、監督の声が響いた。 「よし!大輔、行くかっ!!」 「おう!!」 俺達は二言だけ交わし、真夏のグラウンドへと駆け出した。