勢いよく流れ出る水を喉に通す。 同時に、冷たくヒンヤリとした感覚が体を駆け巡る。 「あちぃーなぁ、大輔」 「おう」 水を飲み終えた将が声を掛けてきた。 「おッ!杉浦ちゃん走ってるぞ」 将…杉浦見つけるの早い(苦笑) 「…そーだな」 綺麗なフォームで走る彼女はトラックの上で羽ばたいているようにも見えた。 しっかりと地面を蹴り上げて前へ前へと進む杉浦がカッコよく見えたりもした。