気が付けば、とっくの昔に日付は変わっていて、仕事にも区切りがつけられた。 一通り片付け、帰宅の準備をする 。フロアの電気を落とし、会社を出た。 外に出るとさっきまでのにぎやかな街ではなく、しんみりとした雰囲気を漂わせている。 そのせいか、駅までの道のりがいつもより長く感じたのだった。 ギリギリ終電に間に合い、俺は席に座った。