しかし、携帯から目が離せない。 俺はどこかで期待していたのかもしれない。 ♪♪♪♪♪──── テレビの音だけが響く空間に着信音が鳴った。 いつもなら直ぐに携帯を手に取る俺だが、なぜかとても恐かった。 またエラーメールが返ってきているに違いないのに… 亜紀の温もりに触れてしまいそうで恐かったのかもしれない。