23時の情熱

「えぇ〜?あたし?清水クンはないない!」
笑って軽くあしらったつもりだったのだが、

「駄目よ、瞳子こそちゃんと好きな人見つけなきゃ!私達だっていつまでも若い訳じゃないんだからね!」と、返される。



わかってるけど………。


興味ない。
玄さん以外、考えられない。




「……瞳子、ちゃんといい恋してね?」



ちょっと戸惑った。
「……うん」

弥生は私から何か感じている。
自分の恋は臆病なクセに人の恋は敏感に感じ取る。



ありがとう、弥生。