浴室から出た後も、ベッドで何度も愛し合った。


玄さんに、『愛』という言葉が当てはまるのかと言われれば違うのかも知れないが、ベッドの中では確かに『愛』を感じていた。



蕩ける様な甘いキス。
首筋に、耳に、胸に、腋に、脚に。

「っあぁん…は……、や……やぁ…ん……っっん」
指が意思を持った生き物の様に私の身体中を這いずりまわる。私の敏感な部分に行き当たると、嬉しそうに微笑む。


「あんっ…!」

「分かりやす。エエ声出てるで。…ここかぁ…瞳子が感じんのんは。ん?」


その言葉に反応してまた濡れる。

指で焦らされ、更に濡れる。


「……めっちゃ濡れてる…」

溢れ出る蜜は止めどなく流れ、シーツを濡らす。


それは私の意思とは関係なく、彼を欲しがるサイン。