真顔で私を見つめる玄さん。


息が止まる。
思いがけず、胸が高鳴った。




「……名前知りたい」




「おまえの名前」




「…瞳子。今村瞳子(イマムラトウコ)」



胸の高鳴りは確信に変わろうとしていた。