背中に玄さんの体温を感じながら、ついさっきまでの甘い時間の余韻に浸る。 ベッドの中で、まだお互い荒い息を落ち着けている間、火照った身体を冷ましながら微睡みかけていると、玄さんが背中越しに私の身体を抱き寄せようとした。 ―――――その時。 「……真紀?寝たんか?」 ………マキ? あっ、と私に聴こえるか聴こえないかぐらいの、玄さんの小さな声が聴こえた。