君はまるで太陽だ。


 あれは1ヶ月前ぐらい。

 その日は放課後に委員会があって残っててん。

 6時半が過ぎてやっと終わってさあ帰ろうって思ったら、


 ない!


 定期券がない!!


 学校出るまでに気付いてんけど、鞄の中探してもないし制服のポケット探してもない!


 「ヤバい!!どっかで落とした!家、帰られへん!」


 ダッシュで委員会があった教室まで戻ってんけど見当たらんし自分の教室や通ってきた廊下見てもあらへん。

 
 何処で落としたか検討つかへん。


 先生にも確認したけど落とし物として届いてへんかった。


 「もうええわあ。帰ろう。」


 私は諦めて靴を履き変え校舎から出た。


 外はすっかり暗くなってて、時計を見たら7時ぐらいやった。

 辺りは人の気配がなく運動場からクラブ活動の活気がかすかに聞こえてた。


 「ああ…、お母さんに怒られるなあ。」


 嫌やなあ、気が滅入るわ。


 一気に疲れがきて、歩くのに足が重たい。