「…まあ、正解やな。でもあってるからって許される訳ちゃうからな。」
クラスメイトがざわめく中、僕は席に戻った。
「お前、やっぱりあったまいいなー。」
後ろの奴がまた囁いた。
「おい、お前!!さっきからコソコソしとるなあ。次の問題するかあ?」
先生が後ろの奴を指差し、得意そうな顔をした。
「え~!俺に出来ると思ってるん?」
後ろの奴がとぼけるとクラスがどっと笑った。
僕は窓の外を見てため息をついた。
藤田さんと付き合うって事は少なからず敵が増えるって事やねんやあ。
今更やけど僕はどえらい事をしたんやと改めて思った。
…自分がどんな目にあったとしても受け入れなあかんと言うことか。
それにしても体育ってプールやってんなあ…。
藤田さんの水着姿、僕も見たかった。

