最初は追いかけるのに必死で、ぜぇぜぇ言いながらやっと校門のとこで追いついた。
息を整えて落ち着いた時に気付いてん。
目の前で彼女がとてつもないオーラを出して立っている。
今から喋らなあかんやん!
僕は正直言って人と接するのが苦手や。
ましてや女の子相手やし、あの藤田さんやで。
めっちゃ緊張した~。
結果的に彼女を駅まで送ったんやけど、テンパって何を喋ったかはっきりと覚えてない。
けど、影の薄い僕を掻き消すほどのオーラを持つ彼女は意外と気さくに喋ってくれた。
明るく天真爛漫な彼女に僕はハマってしまったんだ。

