ああ、もう嫌ーッ!!!


あたし、なんてことしちゃったんだろ。
ジェイとたった今別れたとこ!!

あーん、サイアクぅ…


ジェイとの話が尽きちゃったから、トニーの話をしたの!

あの子、昔から仲良くて、話がすごく面白いの、ッて。
それにかっこよくて頭もいいからモテモテなんだよ、ッて。


あたし、無神経すぎ…


ジェイは悲しそうな瞳をして、そんなに、アイツがいいのかよ…と言った。


そういうワケじゃ…

言いかけると、唇を塞がれた。

昨日とは違う、もっと深いキス。

ジェイの舌があたしの口に入ってきて…


「んッ…いやあッ!」

ドンッ…


つい…突き飛ばしちゃったの…。


ジェイは震えてるあたしを見て、冷たい声でこう言った。


ゴメン、ワカレヨウ。

はあ…

もっと何か言えばよかったなあ。


強気で「あなたが一番に決まってるじゃない!!」
とか言ってれば、何か変わったかもしれない。


ま、クヨクヨしててもしょうがないッ!!


今日から、またカレシ見つけるわよっ!!!!




でも…落ち込むなあ。
はあ…。