「ンッ…ンッ……」
少女の舌が侵入して丈也の口腔内を這いずり回る。
「ング…グブッ……」
鼻で呼吸することすら忘れてしまった丈也が苦しさで身悶え出す。
「ガシッ…!」
少女の両肩を掴んで離さんとするが、少女は信じられない力でしがみついてくる。
「ンム…グッ……」
舌の上を伝う自分ではない生き物の感触に嫌悪感が溢れる。
その気持ちはどこか別なところから発生しているもののようにも感じられた。
(アァッ……!)
堪りかねた丈也はわざと身体の力を抜いた。
「スッ…!」
「キャッ…!」
「ズダンッ……!」
力の抜けた丈也はその場に倒れ込む。
少女の身体のバランスも崩れてようやく二人は分かれた。
「何するんだよ…!」
起き上がりながら怒声で尋ねる丈也。
「口で言えねぇがら……」
伏し目がちに少女が答える。
「意味わかんねぇよ…!」
「気持ち伝えたかっただけだぁ…」
「だから…それがわかん……!?」
丈也が少女に目を向けたその先に水色の浴衣を着た美久が立っていた。
その表情は困惑で凍りついたように冷たい様子だ。
「美…久…!?」
「え……?」
少女も驚き振り返る。
「………」
「スッ…タタッ…」
美久は一言も発せずに踵を返して走って行った。
「マジかよ……」
そう呟いて暗闇に消えていく美久の後ろ姿を見つめるだけの丈也だった。
そして、
「クックックッ……」
丈也たちがいた場所の正反対の木の陰に早くに立ち去ったはずの村杉副市長が下卑た笑みを浮かべて一部始終を見ていた。
少女の舌が侵入して丈也の口腔内を這いずり回る。
「ング…グブッ……」
鼻で呼吸することすら忘れてしまった丈也が苦しさで身悶え出す。
「ガシッ…!」
少女の両肩を掴んで離さんとするが、少女は信じられない力でしがみついてくる。
「ンム…グッ……」
舌の上を伝う自分ではない生き物の感触に嫌悪感が溢れる。
その気持ちはどこか別なところから発生しているもののようにも感じられた。
(アァッ……!)
堪りかねた丈也はわざと身体の力を抜いた。
「スッ…!」
「キャッ…!」
「ズダンッ……!」
力の抜けた丈也はその場に倒れ込む。
少女の身体のバランスも崩れてようやく二人は分かれた。
「何するんだよ…!」
起き上がりながら怒声で尋ねる丈也。
「口で言えねぇがら……」
伏し目がちに少女が答える。
「意味わかんねぇよ…!」
「気持ち伝えたかっただけだぁ…」
「だから…それがわかん……!?」
丈也が少女に目を向けたその先に水色の浴衣を着た美久が立っていた。
その表情は困惑で凍りついたように冷たい様子だ。
「美…久…!?」
「え……?」
少女も驚き振り返る。
「………」
「スッ…タタッ…」
美久は一言も発せずに踵を返して走って行った。
「マジかよ……」
そう呟いて暗闇に消えていく美久の後ろ姿を見つめるだけの丈也だった。
そして、
「クックックッ……」
丈也たちがいた場所の正反対の木の陰に早くに立ち去ったはずの村杉副市長が下卑た笑みを浮かべて一部始終を見ていた。
