《年下彼氏》

「ごめん、私、心が好きなんだ。」

そう言った私。
抱き締めていた腕がゆるまった。


「でも、俺、諦めねーから!」


私を見つめてそう言った伊藤君は、プルプルと震えていた。


クラスでは明るくて誰にでも優しい伊藤君。


一年の時からって…全然気付かなかった。


一年も同じクラスだったんだ伊藤君とは。


クラスを盛り上げるのが上手な人。


「俺…教室戻るわ。」


無言の私にそう言うと走って教室に向かっていった。

一人残された私。複雑な気持ちになった。


今まで通りに伊藤君と接する事は出来ない。


でも、私の気持ちは変わらないよ。心が好きだもん。