目を開いた先は深い深い海の底だった―


あれ?息ができる…

何で…


「ねぇ、貴方はダレ?」

え…?

話しかけてきたのは小さな魚だった。

「ねぇねぇ、何処から来たの?インド洋のお姫様?それとも有明海?あ、ドーバー海峡?」

どんどん色々な海の名前をあげていく小さな魚

『ごめんなさい。お魚さん…あたし何処から来たか分からないの…』