「あたし…拓斗にあんなヒドイこと言ったんだよ?
今さらやり直すなんて卑怯なこと、出来ないよ…」

「それでも俺は…っ」

「ごめんなさい…じゃあね」

「李枝!」



拓斗の声を無視して、あたしは走った。

一瞬で心を掻き乱された。


いきなりあんなこと言うなんて、拓斗はずるいよ…。