こうして、僕の絵探しの旅は始まったのである。

とにかく、部屋を順番に探してみようと思いたった。

ドアに1と書かれた部屋には、何やらかなり突飛な画風の絵が並んでいた。

かの有名な、ピカソの絵だ。

その中で、ひときわ目を引いた『ゲルニカ』の大画面の前で、僕は立ち止まった。

戦争の残虐さを激しく表現した、ピカソの怒りと悲しみの念が、僕に押し寄せてくるようだった。